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【 -まち探訪- 御旅屋・高の宮エリア】学生が見つけた日常に潜むエリアの魅力

  • 執筆者の写真: 黒瀬 圭一斗
    黒瀬 圭一斗
  • 9月12日
  • 読了時間: 6分
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まち探訪の今回は、まちづくりを学ぶ学生の目線から、御旅屋・高の宮エリアに潜む魅力を取り上げました!

是非、最後まで読んでいただけると嬉しいです…!



◾️御旅屋・高の宮エリアとは?


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御旅屋・高の宮エリアは、高岡駅の北側、土蔵造りのまちなみで有名な山町筋との間に位置する商業の中心地です。御旅屋通り商店街には、昭和レトロなアーチ状のアーケードがかかり、商業ビル「御旅屋セリオ」が建っています。


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また、御旅屋通りと⾼の宮通りは「願道(ねがいみち)」と呼ばれる通りでもあります。

詳しくはのちほど。

 

紹介するエリアが分かったところで、魅力紹介に行きましょう!



◾️魅力①:昔の賑わいを今に伝える通り


高岡市の中心市街地にある御旅屋通りと高の宮通りは、昔から商業の中心地として栄え、活気に満ちていました。


御旅屋通りは、新聞社や映画館、八百屋などが軒を連ね、生活に欠かせないものが揃うにぎやかな商店街でした。


高の宮通りは、古着店などを中心に、おしゃれな通りとして若者に人気を集めていたそうです。

今でも、これらの通りには当時から続く老舗がいくつか残っており、当時の面影や歴史を感じさせます。


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例えば、御旅屋通りに面した「日の出寿司」は、70年以上続く老舗の寿司屋として、今も地元の人々に愛されています。



◾️魅力②:まちに点在する歴史的スポットとそれらを繋ぐ「願道」

 

高岡のまちは、先ほど紹介した「願道」によって、歴史的なスポットがつながっています。まずは、それぞれのスポットの紹介から。


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射水神社は、越中総鎮守一宮と称され、旧国名「越中」において最上位の社格を誇る神社です。その主祭神・二上神は、豊穣と「みちひらき」の神様であり、古くから人々に親しまれてきました。高岡古城公園の本丸跡に鎮座し、時代の移り変わりと共に、高岡のまちと人々の営みを静かに見守り続けています。


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高岡大仏は、日本三大仏の一つと称されており、高岡銅器の技術を結集して造られました。鋳造から着色まですべて高岡の職人が手がけており、その若々しく端正な顔立ちから、与謝野晶子により「鎌倉大仏より美男」と評されました。

高岡のシンボルである大仏様は、地元の人々に「だいぶっつぁん」と親しみを込めて呼ばれており、日々の暮らしの中でまちの歴史や文化を身近に感じることができます。


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 高岡關野神社は、高岡開町の祖・前田利長公を主祭神として祀る神社です。關野神社(熊野社)・高岡神社(稲荷社)・加久彌神社(神明社)の三社を起源とし、加賀藩前田家の家紋である、梅をモチーフとした剣梅鉢紋がご神紋です。

また、前田家の祖先として伝わる学問の神・菅原道真命を祀り、なで牛像など天神信仰に基づく文化が今もなお根付いています。高岡關野神社は、華やかな高岡御車山祭と共に、加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲く高岡を今に伝える神社です。

 

次に、これらの歴史的なスポットを繋ぐ願道について。

この道は、願いを持って歩き、三つの縁が結ばれると風水の加護があるとも言われています。


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北の二上山と南の利長公墓所を繋ぐ一本の軸がまちを守る仕掛けとなっており、目に見えない力で城を守り人々の暮らしを豊かに導くという、前田家の静かな祈りが込められていると言われています。

 

過去には「高岡ねがいみち駅伝」といったイベントも行われるなど、単なる歴史の道としてだけでなく、人々の暮らしや願いとも深く結びついています。

 

 

◾️魅力③:古くから残る建物を活かしたリノベーション

 

エリア内には、昔ながらの建物がリノベーションされ、新しいお店が多様な主体によって生まれています。

木造の町家や鉄骨造の商業ビルなど、各時代に建てられた建物の良さを活かし、オーナーの想いの詰まった新しい場所へと受け継がれていく様子をぜひ楽しんでいただきたいポイントです。


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 例えば、かつて高岡のランドマークであった「文苑堂書店」をリノベーションした宿泊施設「SEKAI HOTEL Takaoka」では、「地域をまるごと宿泊施設にする」というユニークなコンセプトを掲げており、食事や入浴は地域の商店を利用することで、まるで高岡の日常に溶け込むような体験を楽しむことができます。


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また、銭湯をリノベーションした工芸品店「ガランドウ」は、こだわりの空間で運命の工芸品に出会えるかもしれません。


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さらに、築130年を超える古民家をリノベーションしたフレンチレストラン「Restaurant moku」は、地元の食材を使ったイノベーティブな料理を提供し、高岡に新しい食の魅力を加えています。


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2025年8月にオープンした自家焙煎のコーヒーを提供する「MATSUKI COFFEE ROASTERY」は、もともと呉服屋を営んでいた空き家をリノベーションしたカフェで、手作りのスイーツと一緒にコーヒーが楽しめます。

また、この空き家の再生には、高の宮通りを活性化させるため、私たち大学生や、地場産業や不動産業、建設業など異業種の経営者がチームをつくり取り組んでいます。詳しい活動内容は下記のInstagramから確認してみてください!



古くから残る建物を大切にしながら新しい価値を生み出すこうした動きは、このまちに住む人々の暮らしにより豊かさをもたらしています。



◾️魅力④:暮らしを彩る活気あふれるイベント


暮らしを彩る様々なイベントが、定期的に開催されていることも魅力の一つ!


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御旅屋通りでは、高岡のまちなかで暮らす人々が参加する定期マーケット「御旅屋人マーケット」が開催されます。このイベントは、高岡に住む人々が日常をもっと楽しむことを目指しており、手作りの品々や地元の美味しいものが販売されます。御旅屋エリアの魅力を発信する場として、飲食や物販を通じて賑わいを生み出しています。


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また、高岡大仏前の坂下町通りでは、新鮮な野菜や旬の食材を求めて多くの人が集まる「たかおか朝市」が開かれています。コーヒーやちょっとした食べ物も売っていて、朝活にピッタリ!

 

こうしたイベントは、ただ買い物をする場としてだけでなく、地域の新しい魅力に触れたり、顔なじみの人々と交流したりする場にもなっています。



◾️最後に

 

ここまで紹介してきた魅力はほんの一部で、訪れる人の目線によって見える魅力も異なります。ぜひ実際に訪れてみて、高岡の魅力を見つけてみませんか?

また、上記で挙げた魅力や、高の宮通り、御旅屋通り、そして古城公園とその周辺の歴史やお店を掲載したマップを発行しました!

高岡の昔!歴史散策コース
高岡の昔!歴史散策コース
高岡の今!まったりコース
高岡の今!まったりコース

↓↓↓下記のリンクからPDFバージョンで参照いただけます。↓↓↓

このマップを持って、高岡のまちの魅力に触れてみてください!



◎この記事を書いた人

東京科学大学(旧 東京工業大学)でまちづくりを学ぶ、真野研究室の学生。

 

私たちが関わる高岡市は、数々の建物が多様な主体によってリノベーションされ、まちを魅力的に変えています。そのような、まちに想いを持って活動する方々と一緒に、マップづくりなどに取り組ませていただいています。

 

今後も高の宮通りをはじめ、高岡の中心市街地にて活動を続けていくので、どうぞよろしくお願いします!

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